平成20年度 神戸大学 グローバルCOEプログラム

次世代シグナル伝達医学の教育研究国際拠点
−基礎・臨床医学実質融合によるClinician-Scientistの育成−

Global Center of Excellence for Education and Research on Signal Transduction Medicine in the Coming Generation − Bringing up clinician-scientists in the alliance between basic and clinical medicine −
講演会の様子


International Visiting Professor (IVP) Frances M Ashcroft 博士の招聘

<報告事項>
この度、本プログラムの一環として、オックスフォード大学に所属し、
英国Royal SocietyのResearch ProfessorであるFrances M. Ashcroft教授を
International Visiting Professor (IVP) として平成21年7月29日、30日の2日間
にわたって招聘しました。 Royal Society Research Professorの称号は科学
の進歩に大いに貢献した研究者のみにRoyal Society of Londonから付与
される栄誉あるものです。特に女性でこの称号をもつ研究者はわずか数名しか
いないとのことです。 Ashcroft教授は膵臓ベータ細胞におけるインスリン分泌
の研究、特に電気生理学の研究領域では世界をリードする研究者です。
2日間に合計6つの分野の研究グループとのディスカッション、高井義美医学
研究科長や東健G-COEリーダーとの会談、さらに女性医師、女性研究者、
女子学生・女子大学院生を招いた昼食会など、タイトなスケジュールでしたが
Ashcroft教授はこれらのプログラムを精力的にこなし、教員から学生まで、
人々との出会いをたいへん楽しんでおられました。とくに大学院生、ポスドク
に対しては親身な助言をいただき有意義でした。29日(水)には
“KATP channels and neonatal diabetes: from molecule to disease”と題して
講演をして頂きました。 新生児糖尿病についてその発見、メカニズム、
また、その治療に至るまでわかりやすく講演されました。特にそれまで
インスリン治療を受けていた患者がスルホニル尿素薬での治療が可能となり、
患者とその家族の喜びを子供たちからの手紙や写真など実例をあげて紹介
され、約90名の参加者は大きな感銘を受けました。ディスカッションも大いに
盛り上がり、60分の講演予定は瞬く間に過ぎ、90分近くにも及びました。
さらに、本COEプログラムの大きな目的の一つである女性研究者の育成という
観点から、女性医師、女性研究者、女子学生・女子大学院生が集いAshcroft
教授との交流会が神戸大学医学部臨床研究棟で7月30日(木)に開催され
ました。
この交流会ではAshcroft教授自身の研究者としての歩み、経験を交えながら
お話いただき、参加者は大いに励まされたことと思います。
また、軽食を楽しみながらの歓談も弾み、くつろいだ雰囲気でAshcroft教授との
親しい交わりを楽しみました。また、外国人女子学生が多数参加していたことも
たいへんうれしいことでした。Ashcroft教授もこの集いについて、とても楽しく
心に残るものでしたと感想を述べておられました。(別途報告書参照)。





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