対象者

医学研究科バイオメディカルサイエンス専攻大学院生(修士課程)

修業年限(期間)

2年

養成すべき人材像

  • 放射線治療に関わる品質管理、治療計画に責任を持ち、物理工学と医学を架橋する「医学物理分野」に精通し、がん治療を中心とした医療の現場で活躍する人材を養成する。
  • 放射線治療医と協力し、放射線治療の普及、均てん化、質的向上、教育に関して指導的役割を担う人材を養成する。
  • 機器開発や新たな照射法の開発など、放射線治療の発展に寄与する開発マインドもった人材を養成する。

修了要件・履修方法

修士課程に2年以上在学し、必修17単位、選択必修13単位、計30単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格することとする。ただし、在学期間に関しては、優れた業績を上げたものと認めた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。

履修科目等

【必修】17単位

腫瘍学Ⅰ基盤講義(医療現場・学際領域)(必修)(2単位)

腫瘍学Ⅱ横断講義(予防・研究開発)(必修)(2単位)

○放射線治療計画基本演習(3単位)

○バイオメディカルサイエンス特別研究(10単位)

【選択必修】13単位

○バイオメディカルサイエンスA(2単位)、バイオメディカルサイエンスB(2単位)

○基礎解剖学(2単位)原子物理学(2単位)、放射線物理学(2単位)、統計学(1単位)

○保健物理学(2単位)、放射線診断物理学(2単位)、放射線治療物理学(2単位)

○放射線計測学(2単位)、情報処理学(1単位)、医療情報学(1単位)

○放射線診断学(1単位)、放射線生物学(2単位)

○放射線関連法規及び勧告(1単位)、科学英語(1単位)

○放射線治療計画臨床研究(3単位)

教育内容の特色等(新規性・独創性等)

  • 兵庫県立粒子線医療センター(陽子線と炭素イオン線を使用できる世界初の施設)や神戸陽子線センター(兵庫県立こども病院に隣接し、小児がんに重点を置いた陽子線治療施設)、兵庫県立がんセンター(都道府県がん診療連携拠点病院)と連携し、最先端の高精度放射線治療、画像誘導小線源治療、粒子線治療等の多種の放射線治療に関する実習を実施する。
  • キャンサーボードを活用し、肉腫、小児腫瘍などの希少がんに対する特殊な放射線治療や、緩和医療における放射線治療についても精通した医学物理士を養成する。

指導体制

  • 兵庫県立粒子線医療センターや神戸陽子線センターとも連携し、臓器横断的な総合がん治療医の素養を持った放射線治療医を中心に、病院全体での臨床現場を体験できる指導体制をとる。
  • 神戸大学理学研究科や神戸大学工学研究科等とも協力し、物理工学に関する知識・技能を修得させる。兵庫県立大学等との医工連携セミナーにも参画してもらう。
  • 医学物理士の資格を有する複数の指導医に加え、博士課程学生にも修士課程学生の演習・実習に参画させ、医学物理のスペシャリストを育成する。

教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想

博士課程への進学や、医学物理士の認定試験の受験、認定医学物理士に必要とされる臨床実習を通じて、将来臨床の現場で活躍する医学物理士の育成を目指す。

受入開始時期

令和6年4月

受入目標人数

R5年度 R6年度 R7年度 R8年度 R9年度 R10年度
0 1 1 1 1 1 5