次世代小児がん個別化治療医
育成コース
対象者
医学研究科医科学専攻大学院生(博士課程)
修業年限(期間)
4年
養成すべき人材像
乳児から思春期・若年成人に至る血液・腫瘍性疾患の診療を行い、遺伝子多型によるオーダーメード治療法を開発する研究者。
修了要件・履修方法
専門科目24単位、共通科目6単位、合計30単位を履修し、博士論文を提出し、学位審査に合格すること。
履修科目等
【専門科目】26単位
○専攻する2つの分野の授業科目
- 小児科学特別研究Ⅰ(6単位)
- 小児科学学特別研究Ⅱ(4単位)
- 小児科学演習(3単位)
- 腫瘍・血液内科学特別研究Ⅰ(6単位)
- 腫瘍・血液内科学特別研究Ⅱ(4単位)
- 腫瘍・血液内科学演習(3単位)
【共通科目】6単位
○共通基礎科目(2単位)
○医学研究先端講義(1単位)
○次世代がんプロフェッショナル養成特論(必修)(1単位)
○その他大学院特別講義から2単位
教育内容の特色等(新規性・独創性等)
西日本最多の症例数を持つ小児がん拠点病院である兵庫県立こども病院と、がんゲノム拠点病院である当院が連携し実習と職種横断的演習を行うことで、小児がんに対する標準的な治療について学ぶと共に、小児がん患者の持つ遺伝子多型に応じた、がんゲノムプロファイリング検査を基にした個別化医療についても学ぶことが出来る。更に、臨床研究中核病院の強みを生かし、新たな個別化医療の臨床研究開発に関わることが出来る。
指導体制
小児がんに対する個別化医療については、がんゲノムプロファイリング検査結果を協議するエキスパートパネルなどを通じて、オーダーメード治療についての研究指導を行う。小児がんは手術治療、薬物療法(抗がん剤治療)、放射線治療、造血幹細胞移植,支持療法などを組み合わせた集学的治療を要する疾患である。従って、実際の治療においては、安全で有効な化学療法を外来で実施するために外来化学療法室、適切ながん化学療法を実施するためのレジメン審査を行うがん薬物療法審査委員会、一人のがん患者さんの治療方針を他診療科および兵庫県立こども病院も交えて決定するTumor Boardなどを通じて多職種が実習にコミットし、研究指導を行う。
教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想
全ての小児がん患者に対して世界標準かつ優しく温かい医療を提供するとともに、臨床研究を推進し、個々の患者に応じた個別化治療の開発などを通じて、わが国の小児がん診療をリードする人材。
受入開始時期
令和6年4月
受入目標人数
R5年度 | R6年度 | R7年度 | R8年度 | R9年度 | R10年度 | 計 |
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0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 |