HOME > 入局をお考えの先生方へ > 後期研修プログラム後期 > 研修プログラム概要
後期研修プログラム
1.皮膚科の紹介
本教室は、患者の治療、診断を中心とした臨床現場を大切にするのはもちろんのこと、臨床に根ざした基礎研究を教室のテーマとして行っており、臨床、研究の両面から専門性の高い皮膚科医の育成を目指しています。最近では従来の当教室のテーマであった悪性黒色腫など皮膚悪性腫瘍に対する診断、治療(悪性黒色腫に対するセンチネルリンパ節の病理学的診断、血管肉腫、乳房外パジェット病に対する新しい化学療法の試みなど)に加え光発癌、光老化の機序の解明、光線治療の最適化、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などアレルギー性疾患の病態解析さらには遺伝性皮膚疾患の遺伝子診断などそれぞれの分野のスペシャリストをそろえ、日本の皮膚科領域におけるオピニオンリーダーを輩出しております。我々と共に未来の皮膚科を創造するメンバーを広く募り、更に前へ歩んで行きたいと考えています。2022年度神戸大学医学部皮膚科研修プログラム
2.プログラムの目的と特徴
卒後研修修了後、皮膚科専門医資格取得のための養成プログラムです。皮膚科の診断・治療に関する基本的で最低限必要な知識と技術を効率よく確実に修得することを目的としています。
具体的には、
- 患者の臨床経過を正しくカルテに記載する
- 患者の緊急事態に対し適切なプライマリ・ケアができる
- 確定診断・および治療に到るまでのプランニングができる
- 皮膚科診療の基本手技である a) 皮膚生検b) 皮膚小手術c) 貼付試験d )皮内反応e) 光線テストf) 細菌・真菌培養と真菌検査、を修得する。
- 基本的検査として重要なa) 一般病理検査b) 真菌検査c) 貼付試験d) 皮内テストe) 光線テストf) 内服誘発テストを含む薬剤アレルギーテストについて検査結果を自分で判断できるようになる。
- 治療に関して、a) 外用剤全般の使用法b) 抗ヒスタミン・抗アレルギー剤の使用法 c) 副腎皮質ホルモン剤内服の適応と適切な使用法d) 抗真菌剤投与の適切な使用法 e) 細菌感染症に対する抗生物質の適切な選択法 f) ウイルス感染症に対する抗ウイルス剤の適切な選択法 g) 各種紫外線療法、を修得する。