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伊藤 智雄

神戸大学医学部付属病院病診断科・ 医学研究科病理診断学分野 特命教授 病理部長

伊藤 智雄

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教授挨拶

私は平成20年2月1日に病理部の専任教授として新設された神戸大学病院病理部特命教授に就任いたしました(現在は教授)。同年4月1日からは神戸大学大学院医学研究科病理学講座病理診断学分野がスタートし、大学院生研究も可能な体制が整いました。さらに平成20年8月1日からは新たに病理診断科を発足させ、診療科の一員として病理部の組織診断業務を担うことになりました。まさに「病理診断学」専門のセクションとしてのスタートした我々は今、大きく飛躍しています。日本でも有数の病理医数を誇り、若く、活気にあふれ、地域とも連携し、病理医としてのスタートを切るには最高の環境を提供できていると思っています。

私は、これまでの病理医生活で様々なことを学んできました。その最たることは「病理医は臨床医に育てられる」ということです。そのためにも臨床医との密接な連携がないとなりません。病理医が単独でいくら努力しても、目的を達することは難しい。そのためにも病理と臨床はよい関係を構築する必要があります。当病理診断科では「臨床と病理の連携」は最重要課題とも言えるものであり、日々体制を整えております。

当病理診断科では、教室全体の研究目標にスタッフを巻き込むことはしません。「好きこそものの上手なれ」、好きなことを学んでゆきましょう。後期研修医であれば、まずは「病理専門医資格取得」を目指し、あくまでも普遍的に病理を学ぶ環境を整えます。ルーチンは病理医のスキルを身に付ける上で重要なことですが、計画だった業務の割り振りにより、効率的な診断学習得を行えるようにします。もちろん、ルーチンでも手厚い指導をいたします。バーチャルスライドを用いた自己学習システムも開発中です。

一方で、研修を進めていく上で、やがて、特定の分野に興味が出てくるでしょう。そのような場合には、内外の専門家との交流、留学などを経て、その道を極めてください。最大限の支援をいたします。「分子的研究もしてみたい」、良いでしょう。当病理診断科はあくまでも「臨床病理」を追求しますが、神戸大学に設置された質量分析装置の応用など、最先端の診断学の追及も行います。臨床との連携も密であり、臨床事項とからめた研究はその価値を高めます。病理診断科は有利な立場とも言えるでしょう。

これまで、本邦では「臨床病理医」を目指す人に対する教育環境が十分ではありませんでした。まず、本教室に課せられた最初で最大の使命は「臨床病理医育成」です。若い人がのびのびと病理診断学を学べるよう体制を整えてゆきます。わが病理診断科はまだ若いセクションです。一緒に臨床病理を盛り上げてゆきましょう。学生さんも、研修医も、若手病理医も、まずは、お気軽に見学をどうぞ! 学生さんや研修医の自主的な勉強も受け入れます。まずは楽しくやりましょう。


伊藤 智雄
tomitoh@med.kobe-u.ac.jp
2012年12月1日

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