神戸大学 医学研究科・医学部
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大学院医学研究科
バイオメディカルサイエンス専攻
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各分野の研究内容

出願時の志望に基づき,入学時に以下の分野・講座のいずれかに配属され,指導教員の研究指導を受けます。出願前に必ず,それぞれの指導教員に連絡をとって研究内容を確認してください。
 
生理学・細胞生物学講座生化学・分子生物学講座病理学講座微生物感染症学講座
地域社会医学・健康科学講座内科系講座

  生理学・細胞生物学講座
Department of Physiology and Cell Biology
細胞生物学分野
古瀬 幹夫 (e-mail: )
「上皮」、すなわち細胞が2次元に並んで構成されるシートは、多細胞動物の体をつくる最も基本的な構造です。事実、私たちの体の多くの器官は上皮の管や袋からできています。私たちの研究グループでは、上皮の構成単位である上皮細胞のかたちとはたらきを分子細胞生物学的手法によって明らかにすることによって、上皮細胞の視点から多細胞体制を理解することを目指します。具体的には、上皮細胞に特徴的な構造である細胞間結合に着目し、当研究室で見出したタンパク質群の機能を解析して、上皮の形態形成とバリア機能の分子基盤を解き明かします。上皮細胞の本質を追求することにより、バリア不全、がんといった、上皮が関わる様々な病態のメカニズムを理解するヒントが得られると考えています。

膜動態学分野
匂坂 敏朗 (e-mail: )
膜動態学では、膜輸送による神経伝達物質の放出機構、膜の変形による神経細胞の形態形成、上皮細胞の形態形成機構、細胞間膜輸送による神経細胞とがんのインターフェースについて研究しています。それらについて、構成分子とその分子集合体、及びそれらと膜からなるfunctional unitの構造と機能発現の原理を構造生物学的手法と細胞生物学的手法の両方を駆使して明らかにします。さらに得られた結果をもとに、それぞれの機能を人工膜を用いて生化学的手法により再構成しています。「膜」と「自己組織化」という観点から細胞機能を捉え直し、生命の統合的理解を目指すとともに、創薬開発に繋がる研究を展開します。

細胞生理学分野
南 康博 (e-mail: )
当分野では、ヒトをはじめとする哺乳動物における「細胞極性・運動制御の分子機構」、「発生における組織構築の分子機構」と「神経分化及び神経ネットワーク形成の分子機構」の解明、並びにこれらの分子機構の破綻とがんの進展・増悪化、奇形、炎症や神経疾患などの病態との関連の解明や再生医療(神経再生)への応用を目指して研究を行っています。これらの分子機構を解明する糸口として、特にWntタンパク質/Rorファミリー受容体型チロシンキナーゼによるシグナル伝達経路に焦点を当てて解析を進めています。具体的には、「遺伝子改変マウスを用いた個体・器官・組織における分子機構解析・分子病態解析」や「各種培養細胞・がん細胞等を用いた細胞・分子レベルでの分子機構解析・分子病態解析」を行い、これらの研究をとおして「生体にみられるしなやかさ」の本質を明らかにするとともに、「その破綻による病態」を遺伝子・分子レベルに加えて、細胞・組織/器官・個体レベルでシームレスに解明することにより、新たな診断・治療への応用の基盤を得たいと思っています。

細胞分子医学分野
清野 進 (e-mail: )
20世紀の生命科学は生命体を構成する個々の要素の解明が主体でした。今世紀、ポストゲノム時代を迎え、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームが中心となり、さらには生命体を統合されたシステムとして捉える「フィジオーム」が大きな課題になっています。当分野は網羅的なゲノミクス、プロテオミクス、メタボロミクス解析、細胞生理学的解析、イメージング技術、細胞・個体レベルでの遺伝子操作技術、病態モデル動物の解析、システムバイオロジーなど様々な領域の手法、考え方を融合させて、生命現象の基本原理とその異常による病態の解明、さらには再生医学による革新的治療法の開発を目指す新しい領域です。対象として代謝内分泌系を中心に、エネルギー代謝、血糖、食欲などの調節メカニズムの解明とその破綻によって引き起こされる糖尿病について分子レベルから個体レベルに至るまで総合的にプロジェクトを進めています。また、膵臓内分泌細胞の再生医学研究も行っています。

神経情報伝達学分野
齋藤 尚亮 (e-mail: )
神経情報伝達学では、神経機能にかかわる細胞内情報伝達因子に着目し、@その生理的な情報伝達機構を明らかにする、A着目した情報因子の神経疾患の病態における役割を解明する、Bさらに情報伝達因子を標的とした新しい神経疾患治療薬を開発することを目的としています。特に、情報伝達系の酵素が、「いつ」、「どこで」、「どのように」して結合し、「どのような細胞応答」を引き起こすかを、生きた細胞内でこれらの分子を可視化することにより明らかにしようとしています。そのためには、一般的な分子生物学、生化学、薬理学的な手法・知識のみならず、イメージングテクニック、遺伝子操作マウス作製などの知識・手法も習得してもらい、分子から個体までの研究を行える研究者の育成を目指します。

神経発生学分野
寺島 俊雄 (e-mail: )
私たちは、リーリンタンパク質を欠損するリーラーマウスやDab-1 タンパク質を欠損するヨタリマウスなどを用いて、大脳新皮質の層形成や神経回路形成のメカニズムをさまざまな組織学的手法や分子生物学的手法を用いて研究しています。最近、私たちはこれらのミュータントマウスの嗅球、海馬、上丘、脳幹の運動性脳神経核に細胞構築異常と神経回路異常があることを発見し、大脳新皮質を含めて中枢神経系の広範な領域におけるリーリンおよびその下流で機能する分子群の機能的意義を証明することを研究室のテーマとして掲げています。またマウスにとどまらずゼブラフィッシュを用いて下等動物におけるリーリンシグナル伝達系も研究しています。私たちは人体解剖学の学部教育を担当していることより、人体の肉眼解剖学の研究も行っています。

分子脳科学分野
戸田 達史 (e-mail: )
分子脳科学分野では神経内科学分野と基礎臨床一体型講座として、ゲノム、プロテオームを視野におき、神経・筋疾患、脳機能に関する研究を行っています。高次脳機能を分子レベルで理解し、また、神経・筋疾患の病態解明や治療法の構築を目標としています。どんな小さなことでも、何か新しいことがわかった時の楽しさを共有し、医学・基礎学術の発展に貢献できる熱意ある研究室を目指しています。ゲノム解析・プロテオミクス・細胞生物学・糖質生物学・遺伝子工学など様々な研究手法を用いて、筋ジストロフィーやパーキンソン病、アルツハイマー病の病態・原因遺伝子の機能解明、更には、オーダーメイド医療を目指した治療法の開発に取り組んでいます。また、記憶・知性に関わる遺伝子群の同定を試み、高次脳機能の解明に挑戦します。

血管生物学分野
平島 正則 (e-mail: )
血管生物学分野では、血管とリンパ管からなる脈管系の形態形成機構と、その統合的機能が破綻した場合に生じる胎生期浮腫をきたす遺伝子変異について研究を進めています。血管系が心臓を中心に動脈−毛細血管−静脈と繋がって閉鎖循環系を構成するのに対し、リンパ管系は末梢組織内で盲端から始まり集合リンパ管を経て中枢側で静脈に開口し組織間液やタンパクなどを血管系に戻しています。これらの解剖学的分布と微小形態の多様性が脈管系の統合的生理機能に大きく影響しています。また、ヒト妊娠時の超音波検査が普及し胎児の項部浮腫が偶然見つかるようになりましたが、その多くの症例で原因不明です。マウス胎仔の発生研究から将来のヒト胎児医療や周産期医療に貢献することを目指して研究しています。

遺伝学分野
井垣 達吏 (e-mail: )
遺伝学分野では、細胞間コミュニケーションを介した組織の動的な恒常性維持機構、およびその破綻によるがんの発生・進行メカニズムを研究しています。多細胞生命システムは、個々の細胞の相互作用によって成り立っています。細胞同士は互いに協調あるいは競合することで組織・器官の恒常性を支えており、そのバランスが崩れるとがんをはじめとする様々な疾患の発症につながります。特に、「細胞競合」と呼ばれる細胞同士の競合現象は、正常発生やがんの発生・進行に深く関与していると考えられていますが、その機構はほとんど分かっていません。当分野では、ショウジョウバエをモデル生物として用い、細胞競合の分子基盤とその破たんによって引き起こされるがんの発生および浸潤・転移メカニズムの遺伝学的解析を行っています。また、ショウジョウバエで明らかになった基本原理を哺乳類細胞の系に適用してその普遍性を解析することで、細胞間コミュニケーション機構の統合的な理解、さらには新しい疾患治療戦略の基盤の構築を目指します。

疾患モデル動物病態生理学分野
塩見 雅志 (e-mail: )
疾患モデル動物病態生理学分野では、本学動物実験施設で開発したヒトの家族性高コレステロール血症のモデル動物であるWHHLMIウサギを用いた研究を実施しています。WHHLMIウサギは、血中のコレステロール値を制御しているLDL受容体の遺伝的な異常により、血中にLDL(通称「悪玉コレステロール」)が蓄積し、高コレステロール血症となり、冠動脈に動脈硬化が自然発症し、冠動脈の動脈硬化が原因して心筋梗塞を自然発症します。このWHHLMIウサギを用いて、(1) 急性冠症候群のモデル動物の開発と病態解析に関する研究、(2) 疾患モデル動物を用いた急性冠症候群の発症に関わる血清マーカーの探索に関する研究、(3) 疾患モデル動物を用いた冠動脈病変の不安定化に関する研究、(4) 疾患モデル動物を用いた脂質代謝改善薬および動脈硬化改善薬に関する研究を実施しています。心血管疾患は世界の死因の約30%であり、国内でも潜在患者が増加しています。疾患の原因の解明と治療法の開発には、ヒトの病態に対応した疾患モデル動物が重要な役割を果たします。本分野では、WHHLMIウサギを用いて心血管疾患の克服に関する基礎研究を実施しています。

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  生化学・分子生物学講座
Department of Biochemistry and Molecular Biology
生化学分野
中村 俊一 (e-mail: )
ヒトのからだは、約50兆にものぼる数の細胞から構成され、これらが高度に分化し、組織・器官を形成し、互いに綿密な連携プレーをとりながら、運動、消化、免疫、記憶などの様々な機能を営んでいる。 細胞は互いに細胞内情報伝達網を発達させながらこの連係プレーを円滑にそして合目的に進行させている。この細胞内伝達機構を分子レベルで理解することは生理機能・病態を理解する上で重要である。当研究分野では様々な分子細胞生物学的手法を駆使して、脂質を介した細胞内情報伝達機構を研究し、神経機能や細胞増殖等の仕組みを解き明かすことを目標にしている。

分子生物学分野
片岡 徹 (e-mail: )
当分野では、癌の発生メカニズムを解明し、それに基づき革新的な癌治療薬を開発することを目指した研究を行っています。特に、細胞増殖や分化を調節する細胞内シグナル伝達系を構成するRasファミリー低分子量G蛋白質(最も重要な癌遺伝子rasの産物RasやRap1など)を主要な研究対象とし、核磁気共鳴(NMR)やX線結晶構造解析などの原子レベルでの立体構造解析とそれに基づくインシリコ創薬から、遺伝子操作マウスを用いた個体レベルでの機能解析に至る幅広い方法論を駆使する点が特徴です。具体的には、(1) GTP結合型Rasの立体構造遷移の分子メカニズムの構造科学的解析、並びに、Rasの新規立体構造情報に基づくコンピュータ・ドッキングシミュレーションによるRasを分子標的とした抗癌剤の開発、(2) 様々な発癌や炎症に共通して重要な役割を有するRas/Rap1標的蛋白質ホスホリパーゼCε(PLCε)の機能と作用メカニズムの解析、(3) Rap1の活性調節因子RA-GEF-1とRA-GEF-2の血管形成,リンパ球接着,大脳皮質形成や精子形成における機能解析を行っています。

分子細胞生物学分野
高井 義美 (e-mail: )
分子細胞生物学では、細胞接着、運動、増殖、極性形成などの機能の制御に関わるシグナル伝達機構について研究しています。これら細胞機能を制御するシグナル伝達機構は、正常な個体発生や組織形成を調節しています。一方、その異常は、細胞のがん化やがん細胞の浸潤・転移の促進、さらには、神経疾患、動脈硬化などの様々な病態の原因となっています。そこで、当研究室では、当研究室で見出した細胞間接着システムであるネクチン-アファディン系や、ネクチンと構造上類似するネクチン様分子に特に着目し、上記のような様々な細胞機能を制御するシグナル伝達機構や組織形成の機構を解析しています。さらには、それらの知見を応用し、がん、神経疾患、心血管病などの各種病態の原因を解明して、新規治療法を開発することを目指して研究しています。

膜生物学分野
伊藤 俊樹 (e-mail: )
私たちの体を構成する細胞は、神経細胞、血球細胞、筋肉細胞や骨細胞などそれぞれの機能に応じた独自の形態をとっています。細胞の内部を見ると、球状の核、網目状の小胞体、平板層状のゴルジ体など、細胞内小器官も実に多種多様な形状をしています。これら「形」の多様性は、細胞膜やオルガネラ膜など生体膜の形状の多様性に起因しています。私たちの研究グループは、生体膜を構成する脂質分子に結合するタンパク質群の探索を行っています。これらのタンパク質が細胞の必要に応じて生体膜に結合し、その形状を変えることによって基本的な生命現象を制御するメカニズムを解明しようとしています。具体的には(1)エンドサイトーシス及びファゴサイトーシス、(2)細胞内小胞輸送、(3)細胞分裂、(4)細胞運動などをテーマとして、生体膜が曲がり、伸ばされ、ちぎれ、融合する、というダイナミックな形状変化を司るタンパク質群の同定と機能解析を行っています。

シグナル統合学分野
的崎 尚 (e-mail: )
蛋白質のチロシンリン酸化を介した細胞内シグナル伝達系は、細胞の増殖・接着・運動・代謝などの生命現象の基本となる細胞機能や、神経系・免疫系を始めとする高次生体機能の制御に重要な役割を果たしています。シグナル統合学では、この蛋白質チロシンリン酸化を介したシグナル伝達系を中心に、新規シグナル伝達系の同定とその機能解析に取り組んでいます。現在は、細胞間シグナル伝達システムCD47-SIRPα系、あるいは受容体型チロシンホスファターゼファミリーに着目し、細胞、組織、動物個体を用いてこれらシグナルシステムの生理機能の解明を進めています。また、細胞寿命の制御に関わるシグナルの研究を開始しております。最終的に、がんや神経疾患、代謝・内分泌疾患、動脈硬化、免疫異常をはじめとする様々な疾患の診断や治療につながるような研究を目指しています。

シグナル伝達学分野
力武 良行 (e-mail: )
シグナル伝達学分野では、がんや生活習慣病など、多くの疾患の原因となるシグナル伝達の異常について研究しています。私たちのからだを構成する細胞の中ではどのようなシグナル伝達により正常な機能が営まれており、病気になるとどのようなシグナル伝達の異常が生じており、そのシグナル伝達の異常がどのように病態に関与するのか、なぜ、そのようなシグナル伝達の異常が生ずるのか、などについて細胞レベルから個体レベルでの解析をおこなっています。研究成果が創薬や新規治療法の開発を通じて疾患治療につながる基礎研究の実践を目標に、本研究科の他分野と連携して基礎医学・臨床医学の実質融合を実践しながら研究しています。

分子薬理・薬理ゲノム学分野
久野 高義 (e-mail: )
ゲノムと薬に関わる幅広い生命現象を分裂酵母モデル系を用いて研究しています。分裂酵母はヒトに最も近い単細胞生物で、世代時間が短く、ゲノムサイズが小さいため、哺乳動物細胞では考えられない非常にパワフルな分子遺伝学的・機能ゲノム学的アプローチが可能です。バックグラウンドは問いませんが、協調性があり、まじめに研究・実験に取り組み、就職活動と研究を両立できる人を求めています。
キーワード:薬物耐性、薬物感受性、酵母遺伝学、変異体解析、免疫抑制薬、ストレスに対する細胞応答、カルシニューリン、MAPキナーゼ、PKC、細胞内シグナル伝達、PLCとPI(4)P5K、細胞内輸送系、ユビキチン、Rab、アダプチンとクラスリン、細胞質分裂、転写調節、RNA結合タンパク質、エクソゾーム、プロテオーム解析、薬理ゲノム、薬物標的分子の決定、創薬のためのスクリーニング法の開発など。詳細については、ホームページ) をご覧下さい。

薬物動態学分野
平井 みどり (e-mail: )
当教室では、患者さんの遺伝子関連情報を解析し、患者さん個々に最も適した薬剤と用法用量を決定できる薬物治療法、いわゆるテーラーメイド薬物療法の確立を目指しています。臨床における様々な薬物治療を対象に、薬物代謝酵素、薬物輸送担体などの薬物体内動態を規定する因子と、薬物の治療効果や副作用発現に関与する各種の因子について研究を行っています。それらをコードする遺伝子の遺伝子型、もしくは生検組織や血液成分中における遺伝子発現量の解析を行い、薬物体内動態もしくは薬物治療効果、副作用発現との関連を解析し、投与設計に生かすことを考えています。

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  病理学講座
Department of Pathology
病理学分野
横崎 宏 (e-mail: )
ヒトゲノム解析により得られた基礎的知見の人体病理学における検証を目標に、ヒト疾患の形態と機能の関連を明らかにし、病態の統合的把握ならびに診断への応用に結びつく以下の研究を行う。
1.癌の発生・増殖・進展に係る遺伝子異常と病理形態変化の総合的解析
  2.癌・間質相互作用を中心とした腫瘍内微小環境の解析
  3.癌細胞の発生・分化・進展過程での幹細胞性の生物学的意義の研究
  4.病理診断学への分子病理学的技術・知見の導入

病理診断学分野
伊藤 智雄 (e-mail: )

当分野では、病理診断学では、従来の形態学的診断に、日本をリードする免疫染色技術、その他、質量分析総合センターとの連携など、様々な分析装置と用いた新たな診断技術の創出を目指しています。臨床との連携により、真に医療に貢献する臨床病理研究も展開しています。当分野は若手中心であり、力を合わせ、新世代の病理診断学を目指しています。


病理病態学分野
林 祥剛 (e-mail: )
肝細胞は、代謝のセンターとして働き、中枢神経系と連携して摂食行動、エネルギー代謝やその調節機構の主役であると考えます。メタボリック症候群、肥満、動脈硬化による循環器疾患などの成人病の多くは、このバランスが崩れることによって発生すると考えています。遺伝子改変マウスを用いて、これらの病態の解明を肝細胞、骨格筋、脂肪細胞と中枢神経系の機能異常という面から解明を目指しています。教室の最近の研究については、ホームページを参照して下さい。

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  微生物感染症学講座
Department of Microbiology and Infectious Diseases

微生物学分野
堀田 博 (e-mail: )
C型肝炎ウイルスは、巧みに宿主の生体防御機構を回避して持続感染をおこし、発癌、糖・脂質代謝異常など、さまざまな病原性を発揮します。我々は、C型肝炎ウイルスによる発癌、代謝異常や免疫回避、インターフェロン回避等に関わるウイルス蛋白の同定とその多様性について研究しています。これらの研究成果は、C型肝炎ウイルスによる肝臓癌発症危険性予測のための診断法や予防法、治療法の開発にもつながる重要なものです。また、遅発性ウイルス感染症である亜急性硬化性全脳炎(SSPE)の原因となる麻疹ウイルス変異株(SSPEウイルス)の研究も行っており、この難治性疾患のより良い対策法の確立を目指しています。

臨床ウイルス学分野
森 康子 (e-mail: )
ヘルペスウイルスは、DNAウイルスに属しますが、一度宿主に感染すると潜伏感染状態となり、宿主と生涯をともにします。免疫抑制状態などで再活性化し、宿主に病気を引き起こします。ウイルスはどのような機序で再活性化し、どのようにして宿主に病気を引き起こすのでしょうか?これはヘルペスウイルス学にとって未だ解明されていない大きな謎です。そこで我々は、ヘルペスウイルス(ヒトヘルペスウイルス6および水痘帯状疱疹ウイルス)感染時に変動するウイルスおよび宿主因子の同定並びにその機能解析を行うことによってウイルス再活性化のメカニズムの解明および病原性発現機構の解明を目指しています。

人獣共通感染症学分野
新矢 恭子 (e-mail: )
主にインフルエンザウイルスを対象に人獣共通感染症の出現機構や病理発生機序について研究をしています。水鳥に由来すると言われているA型インフルエンザウイルスがどの様にしてヒトに病気を起こすようになるのか、ウイルス学的および分子生物学的手法を用いて解明していきます。

感染制御学分野
川端 眞人 (e-mail: )
感染症の診断・治療・予防ツールの開発と応用。とくに開発途上国の感染症を対象に、医療資源が制限されたフィールドにも応用できる経口ワクチン開発を目指しています。従来のワクチン接種にみられるコスト・安全性・ロジステックスの問題を解決するため、遺伝子組換えビフィズス菌を応用した経口ワクチンを開発しています。一方、既存ツールをより効率的かつ効果的にフィールドで応用する方策を検討しています。とくに、フィールド研究ではソロモン国マラリア対策に取り組んでおり、一次医療施設におけるマラリア・サービスの質の向上を目指して技術協力しています。

感染病理学分野
林 祥剛 (e-mail: )
感染病理学分野では、国際的な協同研究のネットワークを基軸として、感染症、特にウイルス性肝炎や鳥インフルエンザなどの新興再興感染症の蔓延を防ぎ、制圧することをめざしている。人類を脅かす数々の病気に立ち向かうためには、分子レベルでの発病機序を明らかにせねばならない。どうして病気が起こるかは、その臨床症状や、顕微鏡的なレベルで病気を知ることが大切である。そのような研究を病理学という。医学研究は、20世紀から細胞レベルの変化から分子レベルへと、突き進んできている。私たちの教室は、人類を脅かす疾患に対して、古典的な病理学の知識を駆使し、先端的な分子生物学の技術を応用して病気の成り立ちを知り、制圧したいと考えている。感染症を中心とした遺伝子の異常を基にして起こる病気(ほとんど全ての病気がこれに当てはまるが)の謎を解き明かし、制御しようと試みている。詳細については、当分野ホームページを参考にして下さい。

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  地域社会医学・健康科学講座
Department of Social/Community Medicine and Health Science
医薬食品評価科学分野
坂本 憲広 (e-mail: )
医療情報学は、情報科学と医科学の学際領域であり、保健医療分野におけるあらゆる事象を認知し、記述し、管理し、さらに解析するための方法論を研究する学問である。同時に、その方法論を診療および医学研究に応用する実学でもある。現在の医療情報学の大きなテーマの1つは電子カルテの研究開発である。電子カルテは現代社会における、もっとも重要な社会システムであり、もっとも複雑なコンピュータシステムである。本分野では、その基盤技術である、ネットワークセキュリティ、ドメインモデリングを中心に研究を行っている。また、これまでゲノム情報処理は生命科学研究の一環としてのみ捉えられてきたが、本分野では近未来のポストゲノム医療を支えることを目標に、臨床医学のためのゲノム情報処理を臨床ゲノム情報学として提案し、研究を進めている。

疫学分野
西尾 久英 (e-mail: )
疫学分野では、臨床医学分野と連携して、神経筋疾患および癌の基礎研究を進めています。神経筋疾患については、神経難病である脊髄性筋萎縮症を取り上げ、その分子遺伝学的研究と、その知見に基づいた新規治療法の開発研究を行なっています。癌についても、小児期に最も多い固形腫瘍である神経芽腫を取り上げ、その自然消退機序に関する分子生物学的研究と、その知見に基づいた新規治療法の開発研究を行っています。

法医学分野
上野 易弘 (e-mail: )
法医学分野では、主に剖検例を対象に、乳幼児や青壮年の突然死について死因の解明に繋がる病理学的検索や薬毒物の分析、遺伝子多型の分析、各種死因の動向と社会的背景及び社会的意義等についての研究を行っています。

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  内科系講座
Department of Internal Releted
地域密着型医学物理スペシャリスト養成コース
佐々木 良平  (e-mail: )
近年、IMRTを始めとする高精度放射線治療の需要は急増しており、その高精度放射線治療の品質管理、放射線治療計画の主軸を担う医学物理士が求められています。本コースでは将来、医学物理士として放射線を用いたがん治療を担う意欲のある理工系出身の学生を募集し、放射線腫瘍学、医学物理、放射線生物学を総合体系的に教育します。精度管理、品質管理という側面を実習すると同時に、がん治療学、放射線腫瘍学を医師と共に学習し、放射線治療の基礎知識や最新の治療方法のアップデートを修得することを達成目標とします。2013年4月に開業予定の地域民間病院である神戸低侵襲がん医療センターや専門医のいる神戸市内外の総合病院での実習も検討中です。

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